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表示計・変換器の選び方

流量表示・信号変換・警報出力の確認ポイント

流量計と組み合わせて使用する表示計・変換器は、流量の表示だけでなく、積算、警報出力、アナログ出力、パルス入力などの役割を持ちます。 選定時は、何を表示したいか、どの信号を受けるか、どの信号を出したいかを整理することが大切です。

ご利用前の注意: 本ページは、表示計・変換器を選定する際の基本的な考え方を説明するものです。 実際の選定では、接続する流量計の出力仕様、電源電圧、入力信号、出力信号、設置方法、使用環境、接続先機器の仕様をご確認ください。

表示計・変換器とは

表示計は、流量計からの信号を受けて、瞬時流量や積算流量などを表示する機器です。 現場で流量値を見たい場合や、パネル面に流量表示を設けたい場合に使用されます。

変換器は、流量計からの信号を受けて、アナログ出力、警報出力、比較出力など、別の信号として取り出すための機器です。 PLCや記録計、制御機器へ信号を渡したい場合に使用されます。

流量を表示する

瞬時流量、積算流量、設定値などを現場や制御盤で確認できます。

信号を変換する

パルス入力をアナログ出力や警報出力などに変換して取り出せます。

警報・制御に使う

上限・下限警報、比較出力、外部機器への信号出力に使用できます。

表示計と変換器の違い

表示計と変換器は似ていますが、主な役割が異なります。 「現場で数値を見たい」のか、「外部機器へ信号を渡したい」のかを整理すると選びやすくなります。

表示計

デジタルメータの製品画像

主な役割: 流量計からの信号を受けて、瞬時流量や積算流量などを表示します。

向いている用途: 制御盤や装置パネルに流量値を表示したい場合、現場で流量を確認したい場合。

変換器

変換器の製品画像

主な役割: 入力信号を受けて、アナログ出力、警報出力、比較出力などに変換します。

向いている用途: PLC、記録計、制御機器へ信号を渡したい場合、流量に応じた制御信号を取り出したい場合。

項目 表示計 変換器
主な目的 流量値を表示する 信号を変換して出力する
確認する値 瞬時流量、積算流量、設定値など アナログ出力、警報出力、比較出力など
接続先 現場パネル、制御盤、装置前面など PLC、記録計、制御機器、警報装置など
選定ポイント 表示内容、入力信号、取付方法 入力信号、出力信号、電源、負荷条件

何を表示したいか

表示計を選ぶときは、まず何を表示したいかを整理します。 瞬時流量だけでよいのか、積算流量も必要なのか、警報設定値を表示したいのかによって、必要な機能が変わります。

瞬時流量表示

現在どれくらい流れているかを表示します。 L/min、mL/min、m³/hなどの単位で確認する場合に使用します。

積算流量表示

一定期間または累計でどれだけ流れたかを表示します。 使用量管理や充填量管理に使用されます。

警報設定値表示

上限・下限の設定値や、警報状態を確認したい場合に使用します。

スケーリング表示

入力信号に対して、表示値や単位を任意に設定して使う場合があります。

どの信号を受けるか

表示計・変換器は、接続する流量計の出力信号に対応している必要があります。 パルス出力、アナログ出力、接点出力など、入力できる信号の種類を確認します。

入力信号 内容 確認ポイント
パルス入力 流量計からのパルス信号を受け、瞬時流量や積算流量として表示・演算します。 パルス単位、入力周波数、最小パルス幅を確認します。
アナログ入力 4-20mA、1-5Vなどの連続信号を受け、流量値として表示します。 入力レンジ、スケーリング、表示範囲を確認します。
接点入力 スイッチや外部信号のON/OFFを受ける場合があります。 接点仕様、チャタリング、入力方式を確認します。

ポイント: 流量計側の出力形式と、表示計・変換器側の入力仕様が合っていないと正しく動作しません。 NPN・PNP、電源電圧、入力周波数、アナログレンジなどを確認してください。

どの信号を出すか

変換器を使用する場合は、受けた信号をどのような信号として出したいかを確認します。 PLCや記録計へ流量値を渡す場合はアナログ出力、警報や制御に使う場合は比較出力やリレー出力を確認します。

出力信号 用途 確認ポイント
アナログ出力 流量値を4-20mA、1-5Vなどの連続信号として出力します。 出力レンジ、スケーリング、負荷抵抗を確認します。
パルス出力 積算流量や使用量管理のためにパルス信号を出力します。 1パルスあたりの流量、最大周波数を確認します。
比較出力 設定値に対して上限・下限・範囲内外の判定を出力します。 ON条件、ヒステリシス、遅延、保持動作を確認します。
リレー出力 警報灯、ブザー、外部リレーなどをON/OFFする場合に使用します。 接点容量、負荷の種類、保護回路を確認します。

警報・比較出力の確認

表示計・変換器で警報出力を使う場合は、上限・下限の設定だけでなく、範囲内ON、範囲外ON、ヒステリシスの有無も確認します。 同じ設定値でも、出力動作が異なると外部機器の動きが変わります。

上下限比較出力の例

上下限比較出力の動作例

ポイント: 上限値・下限値を設定し、測定値が条件を満たしたときに比較出力が動作します。 警報や制御信号として使う場合に確認が必要です。

設定範囲外ON

設定範囲外ONの動作例

ポイント: 上限を超えた場合、または下限を下回った場合にONします。 異常検知や範囲外警報に向いています。

設定範囲内ON

設定範囲内ONの動作例

ポイント: 上限と下限の間にあるときにONします。 正常範囲確認や運転許可信号として使われる場合があります。

選定時の確認項目

表示計・変換器を選定する際は、流量計側の出力仕様と、接続先機器側の入力仕様の両方を確認します。

選び方の流れ

1

表示したい値を決める

瞬時流量、積算流量、警報状態などを整理します。

2

入力信号を確認する

パルス、アナログ、接点など流量計側の信号を確認します。

3

出力信号を決める

アナログ出力、比較出力、リレー出力などを確認します。

4

取付・電源を確認する

パネル取付、電源電圧、配線方式、使用環境を確認します。

入力信号 パルス入力、アナログ入力、接点入力などを確認します。
表示内容 瞬時流量、積算流量、設定値、警報状態などを確認します。
出力仕様 4-20mA、1-5V、比較出力、リレー出力などを確認します。
電源電圧 AC電源、DC電源など、使用可能な電源条件を確認します。
設置方法 パネル埋込み、DINレール、盤内設置などを確認します。
接続先機器 PLC、記録計、警報灯、ブザーなどの入力仕様を確認します。

関連ページ・よくある質問

表示計・変換器を選定する際は、流量計の出力信号、パルス出力、アナログ出力、比較出力の基本もあわせて確認すると、条件整理がしやすくなります。

Q 表示計と変換器は何が違いますか?

表示計は流量値を表示することが主な目的です。変換器は入力信号を受けて、アナログ出力や警報出力など別の信号として取り出すことが主な目的です。

Q 積算流量を表示したい場合は何を確認すればよいですか?

パルス入力に対応しているか、1パルスあたりの流量、入力周波数、積算表示機能の有無を確認します。

Q PLCへ流量信号を渡したい場合は何が必要ですか?

PLC側の入力仕様に合わせて、4-20mA、1-5V、パルス、比較出力、リレー出力などの出力方式を確認します。

Q 警報出力を使う場合の注意点はありますか?

上限・下限の設定値、範囲内ON・範囲外ON、ヒステリシス、遅延、リレー接点容量、接続先機器の入力仕様を確認してください。

表示計・変換器を選ぶときは、表示したい値、入力信号、出力信号、電源、設置方法を整理することが大切です。
接続する流量計と外部機器の仕様に合わせて、適した機種を確認してください。