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表示計・変換器の比較出力とは

比較出力とは?上限・下限警報との関係

表示計や変換器の比較出力は、測定値が設定値を超えた、または下回ったときに信号を出力する機能です。 上限警報、下限警報、HI/LO出力、リレー出力、ヒステリシスを理解しておくと、流量監視や装置制御に活用しやすくなります。

ご利用前の注意: 本ページは、表示計・変換器の比較出力を理解するための基礎解説です。 実際の使用では、対象機種、出力仕様、電源電圧、接点容量、負荷条件、配線方法、接続先機器の入力仕様を確認し、各製品カタログ・仕様書・取扱説明書をご確認ください。

比較出力とは

比較出力とは、表示計や変換器に入力された測定値を、あらかじめ設定した値と比較し、条件に応じて信号を出力する機能です。 流量、圧力、温度などの測定値が設定値を超えた場合や、下回った場合に、警報や制御信号として使用します。

たとえば、流量が上限値を超えたときに警報を出す、下限値を下回ったときに装置を停止する、といった用途で使われます。 表示計・変換器側で設定値を登録し、出力接点やトランジスタ出力を外部機器へ接続します。

測定値と設定値を比較

現在の流量や圧力などを設定値と比較し、条件に応じて出力します。

警報・制御に使う

上限警報、下限警報、装置のインターロック、外部信号出力などに使われます。

設定値と動作条件を確認

ONする条件、OFFに戻る条件、ヒステリシス、出力方式を確認します。

上下限比較出力

上下限比較出力は、測定値が上限側または下限側の設定値を超えたときに出力する方式です。 上限側をCP1、下限側をCP2のように分けて設定する場合があります。

上下限比較出力の例

上下限比較出力の動作例。CP1、CP2の設定値に対するON/OFF動作を示す図。

ポイント: 測定値が上限設定値を超えた場合、または下限設定値を下回った場合に、比較出力がON/OFFします。 上限警報・下限警報・範囲監視に使われます。

範囲内ON・範囲外ON

比較出力では、測定値が設定範囲の中にあるときにONする方式や、設定範囲の外に出たときにONする方式があります。 用途により、正常範囲を知らせたいのか、異常範囲を知らせたいのかを整理します。

設定範囲外ON

温度の設定範囲外ONの動作例。上限・下限の範囲外でONする図。

ポイント: 測定値が上限を超えた場合、または下限を下回った場合にONします。 異常検知や範囲外警報に向いています。

設定範囲内ON

流量の設定範囲内ONの動作例。上限・下限の範囲内でONする図。

ポイント: 測定値が上限と下限の間にあるときにONします。 正常範囲確認や運転許可信号として使われる場合があります。

上下限保持

上下限保持は、測定値が設定値を超えた、または下回ったときの出力状態を保持する動作です。 一度異常を検出したあと、状態を確認するまで出力を保持したい場合などに使われます。

上下限保持の動作例

上下限保持の動作例。CP1、CP2の設定値に対する保持動作を示す図。

ポイント: 測定値が設定値を超えたあと、出力状態を保持する動作です。 警報履歴の確認や、手動リセットが必要な制御に使われる場合があります。

ヒステリシスと遅延動作

比較出力では、設定値付近で測定値が細かく変動すると、出力が頻繁にON/OFFを繰り返す場合があります。 これを防ぐために、ONする値とOFFに戻る値に差を持たせることがあります。 この差をヒステリシスと呼びます。

ヒステリシスあり/なし

ヒステリシスあり、ヒステリシスなしの比較出力動作例。

ポイント: ヒステリシスを設定すると、設定値付近の細かな変動による出力のバタつきを抑えやすくなります。

遅延動作

遅延動作の比較出力例。一定時間遅れてONする様子を示す図。

ポイント: 遅延動作は、設定値を一瞬超えただけでは出力せず、一定時間条件が続いた場合に出力する考え方です。

ワンショット出力

ワンショット出力は、測定値が設定値を通過したタイミングで、一定時間だけ出力をONする動作です。 通過検知、カウント、イベント通知などに使われる場合があります。

上下限ワンショットの動作例

上下限ワンショット出力の動作例。CP1、CP2通過時に一定時間ONする図。

ポイント: 設定値を通過したタイミングで、一定時間だけ出力します。 通常の上限・下限警報とは動作が異なるため、出力時間や動作条件を確認してください。

選定時の確認項目

表示計・変換器の比較出力を使用する際は、測定条件、出力条件、接続先の入力条件を整理しておくと確認がスムーズです。

比較したい測定値 流量、圧力、温度など、どの値を比較するか確認します。
設定値 上限値、下限値、警報を出したい値を確認します。
出力動作 設定値以上でON、設定値以下でON、範囲内ON、範囲外ONなどを確認します。
ヒステリシス・遅延 ON/OFFのバタつきを防ぐため、復帰幅や遅延時間を確認します。
出力方式 リレー出力、オープンコレクタ、電圧出力などを確認します。
接続先機器 PLC、警報灯、ブザー、外部リレーなどの入力仕様を確認します。
出力方式 概要 確認ポイント
リレー出力 接点の開閉で信号を出す方式です。警報灯や外部回路のON/OFFに使用されます。 接点容量、負荷の種類、寿命を確認します。
オープンコレクタ出力 外部電源や負荷条件を含めて回路を構成する出力方式です。 NPN・PNP、電源電圧、負荷電流を確認します。
電圧出力 ON/OFF状態を電圧信号として扱う方式です。 Hi/Loレベル、入力電圧範囲を確認します。
接点出力 無電圧接点として扱う場合があります。 接点保護、チャタリング、負荷条件を確認します。

配線時の注意: 接点容量を超える負荷、誘導負荷、突入電流が大きい負荷を接続すると、接点溶着や故障の原因になる場合があります。 必要に応じて保護回路や外部リレーを検討してください。

関連ページ・技術資料・よくある質問

比較出力を使用する際は、表示計・変換器の選び方、流量計の出力信号、アナログ出力、パルス出力、スイッチ出力などもあわせて確認すると、制御条件を整理しやすくなります。

詳しい技術資料を確認する

このページでは、表示計・変換器の比較出力と上限・下限警報の考え方を分かりやすく整理しています。 詳しい仕様や注意事項については、技術資料ページおよびPDF資料をご確認ください。

Q 比較出力は何に使いますか?

測定値が設定値を超えた、または下回ったときに信号を出し、警報や装置制御に使用します。

Q 上限警報と下限警報の違いは何ですか?

上限警報は測定値が設定値を超えたとき、下限警報は測定値が設定値を下回ったときに動作する考え方です。

Q 範囲内ONと範囲外ONは何が違いますか?

範囲内ONは測定値が設定範囲内にあるときにONし、範囲外ONは上限を超えた場合や下限を下回った場合にONします。 制御の目的に合わせて選定します。

Q ヒステリシスはなぜ必要ですか?

設定値付近で測定値が細かく変動したときに、出力が頻繁にON/OFFすることを防ぐために使われます。

Q ワンショット出力とは何ですか?

測定値が設定値を通過したタイミングで、一定時間だけONする出力です。 通常の比較出力とは動作が異なるため、ON時間や動作条件を確認してください。

比較出力は、測定値を設定値と比較して警報や制御信号を出す便利な機能です。
使用時は、設定値、出力動作、ヒステリシス、遅延、接点容量、接続先機器の入力仕様を確認してください。