HOME | 技術情報 | 流量計のよくある質問 FAQ

流量計のよくある質問 FAQ

流量計に関するよくある質問

流量計の選定や使用時に迷いやすい、流量計の種類、選び方、単位、気体流量、出力信号、表示計、設置条件、圧力損失などについて、 よくある質問形式で分かりやすく解説します。

このFAQについて: 流量計の基礎知識から選定時の確認ポイントまで、はじめて流量計を検討する方にも分かりやすい内容にまとめています。 詳しい条件確認には、各技術解説ページや計算・換算ツールもあわせてご利用ください。

流量計の基礎知識

流量計の基本的な意味や、流量センサ・フローメータとの違いについてまとめています。

Q 流量計とは何ですか?

流量計とは、配管やチューブ内を流れる液体・気体の流量を測定する機器です。 瞬時流量を確認するもの、積算流量を確認するもの、信号を出力して制御や監視に使うものなどがあります。 基本的な仕組みは 流量計とは のページでも解説しています。

Q 流量計とフローメータは同じ意味ですか?

一般的にはほぼ同じ意味で使われます。 「流量計」は日本語表記、「フローメータ」は英語の flow meter をカタカナ表記したものです。 製品や業界によっては、流量センサ、流量モニタ、フロースイッチなどの表現が使われることもあります。

Q 流量計と流量センサの違いは何ですか?

明確に区別されない場合もありますが、一般的に「流量計」は流量を測定・表示する機器全般を指し、 「流量センサ」は流量を検出して電気信号として出力する要素を指すことが多いです。 表示器や変換器と組み合わせて使用する場合もあります。

Q 瞬時流量と積算流量の違いは何ですか?

瞬時流量は「今この瞬間にどれくらい流れているか」を表す値です。 一方、積算流量は「一定時間にどれくらい流れたか」を合計した値です。 監視には瞬時流量、使用量管理には積算流量が使われることがあります。 積算流量の管理には 流量計のパルス出力とは? も参考になります。

流量計の選び方

流量計を選定する際に確認したい条件や、選定時に起こりやすいミスについてまとめています。

Q 流量計は何を基準に選べばよいですか?

まず、使用流体、流量範囲、温度、圧力、粘度、配管口径、接液部材質、必要な出力信号を確認します。 最大流量だけでなく、最小流量や常用流量もあわせて確認すると選びやすくなります。 詳しくは 流量計の選び方ガイド をご確認ください。

Q 流量範囲だけで選んでもよいですか?

流量範囲は重要ですが、それだけでは不十分です。 同じ流量範囲でも、液体か気体か、圧力や温度、粘度、材質、出力信号、設置条件によって適した流量計が変わります。

Q 常用流量とは何ですか?

常用流量とは、実際の運転中にもっともよく使用する流量のことです。 最大流量だけで選ぶと、普段使う流量域が見づらい、または測定しにくい場合があります。 常用流量が見やすく安定して測定できる範囲に入るか確認することが大切です。

Q 面積式流量計を選ぶときの注意点はありますか?

面積式流量計では、使用流体、流量範囲、圧力、温度、取付方向、目盛条件、フロートの読み取り位置を確認します。 気体用では、使用条件が目盛条件と異なる場合に補正が必要になることがあります。 読み方は 面積式流量計の読み方、 補正については 面積式流量計の補正について をご確認ください。

Q 面積式、羽根車式、カルマン渦式、超音波式などはどう選べばよいですか?

測定方式によって特徴が異なります。 面積式は現場での目視確認に使いやすく、羽根車式は液体の流量検出やパルス出力に使われることがあります。 カルマン渦式は可動部を避けたい用途、超音波式はクリーンな液体や接液部を少なくしたい用途などで検討されます。 使用流体や目的に合わせて選定します。

流量・単位について

L/min、m³/h、NL/min、Nm³/hなど、流量計でよく使う単位についてまとめています。

Q L/minは何と読みますか?

L/minは「リットル毎分」と読みます。 1分間に何リットル流れるかを表す体積流量の単位です。 液体用流量計でよく使われます。

Q m³/hは何と読みますか?

m³/hは「立方メートル毎時」と読みます。 製造業や設備関連の現場では、「りゅうべい毎時」と呼ばれることもあります。 1時間に何立方メートル流れるかを表す単位で、比較的大きな流量で使われます。

Q NL/minやNm³/hのNは何ですか?

NはNormalの略で、標準状態に換算した気体流量を表します。 NL/minは「ノルマルリットル毎分」、Nm³/hは「ノルマル立方メートル毎時」と読みます。 製造業や設備関連の現場では、Nm³/hを「ノルマルりゅうべい毎時」と呼ぶこともあります。 標準状態は0℃、20℃、25℃など条件によって異なる場合があるため、基準温度も確認してください。

Q 気体のL/minとNL/minは何が違いますか?

L/minは、実際の使用圧力・使用温度での体積流量を表す場合があります。 一方、NL/minは標準状態、つまり温度・圧力を一定の基準にそろえた状態に換算した流量です。 気体は温度や圧力によって体積が変わるため、L/minなのかNL/minなのか、また標準状態の基準温度が何℃なのかを確認することが重要です。 詳しくは 気体流量の基礎知識 をご確認ください。

Q 流量単位を換算したい場合はどうすればよいですか?

L/min、m³/h、mL/min、GPMなどの換算は、単位換算ツールをご利用いただくと便利です。 流量・圧力 単位換算ツール で、流量・圧力・配管径の単位換算ができます。

液体・気体・流体条件について

液体用流量計と気体用流量計の違いや、流体条件を確認する理由についてまとめています。

Q 液体用流量計を気体に使えますか?

基本的には使用できません。液体用流量計と気体用流量計では、測定対象となる流体、目盛、校正条件、内部構造などが異なります。 液体用として設計・目盛設定された流量計を気体に使用すると、正しい流量を示さない場合があります。 使用する際は、必ず製品ごとの対応流体、仕様、目盛条件をご確認ください。

Q 気体用流量計を選ぶときに注意することは何ですか?

ガス種、使用圧力、使用温度、標準状態換算の基準、流量単位を確認します。 気体は温度や圧力の影響を受けやすいため、使用条件を整理して選定することが重要です。 目盛条件と使用条件が異なる場合は補正が必要になることがあります。

Q 1atm仕様とゲージ圧仕様は何が違いますか?

1atm仕様は大気圧条件を基準にした目盛仕様、ゲージ圧仕様は使用圧力を考慮した目盛仕様です。 気体は圧力によって体積が変わるため、流量計の目盛条件と実際の使用圧力が合っているか確認する必要があります。 詳しくは 気体用流量計の1atm仕様とゲージ圧仕様の違い をご確認ください。

Q 純水や超純水の測定にはどの流量計がおすすめですか?

純水や超純水は導電率が低いため、電磁式流量計では測定できない場合があります。 使用条件によっては、超音波式流量計やカルマン渦式流量計などが候補になります。 ただし、必要流量範囲、温度、圧力、配管口径、接液部材質、清浄度の要求によって適した機種は変わります。 詳細は製品仕様をご確認いただくか、使用条件を添えてお問い合わせください。

Q 粘度が高い液体でも測定できますか?

測定できるかどうかは、流量計の方式や製品仕様によります。 粘度が高い場合、指示値や応答性、圧力損失に影響することがあります。 粘度条件が分かる場合は、選定時に確認してください。

Q 薬液や腐食性流体を測定できますか?

流体に合った接液部材質やシール材質を選ぶ必要があります。 流体名だけでなく、濃度、温度、不純物の有無などによって適した材質が変わる場合があります。 不明な場合は、使用条件を添えてお問い合わせください。

出力信号・表示について

4-20mA、1-5V、パルス出力、警報接点、表示計・変換器など、流量計の出力信号に関する質問をまとめています。

Q 4-20mA出力とは何ですか?

4-20mA出力は、流量レンジの最小値を4mA、最大値を20mAとして扱う電流出力です。 流量値をPLC、制御盤、表示計、記録計などへ連続的に伝える用途で使われます。 たとえば0〜100 L/minのレンジで4-20mA出力の場合、12mAはおおよそ50 L/minに相当します。 出力値から流量を確認したい場合は アナログ出力換算ツール をご利用ください。

Q 1-5V出力とは何ですか?

1-5V出力は、流量レンジの最小値を1V、最大値を5Vとして扱う電圧出力です。 接続先の表示計、変換器、データロガー、制御機器などが電圧入力に対応している場合に使用されます。 4-20mAと同様に、流量レンジと出力範囲の関係を確認して使用します。

Q パルス出力とは何ですか?

パルス出力は、一定の流量や積算量に応じてパルス信号を出力する方式です。 PLCやカウンタで積算流量を管理したい場合などに使われます。 使用する場合は、1パルスあたりの流量、最大周波数、受け側機器の入力仕様を確認してください。 詳しくは 流量計のパルス出力とは? をご確認ください。

Q 警報接点・スイッチ出力は何に使いますか?

警報接点・スイッチ出力は、流量が設定値を下回った、または上回った場合にON/OFF信号を出す用途で使われます。 流量低下検知、装置保護、異常警報、表示灯やブザーとの連動などに利用できます。 スイッチの種類やA接点・B接点については 流量計スイッチの種類と選び方 をご確認ください。

Q 出力信号はどのように選べばよいですか?

接続先機器の入力仕様に合わせて選定します。 PLCへ入力する場合は、PLC側が4-20mA、1-5V、パルス、NPN/PNPなど、どの入力に対応しているかを確認してください。 詳しくは 流量計の出力信号について をご確認ください。

Q 表示計・変換器はどのような場合に使いますか?

流量計からの信号を現場でデジタル表示したい場合、積算流量を表示したい場合、警報出力を使いたい場合、 あるいはPLCや監視装置へ信号を渡したい場合に、表示計・変換器を組み合わせることがあります。 選定時は、入力信号、表示内容、出力信号、電源仕様、比較出力の有無を確認します。 詳しくは 表示計・変換器の選び方 をご確認ください。

Q 比較出力とは何ですか?

比較出力とは、測定値が設定値を超えた、または下回ったときに信号を出力する機能です。 上限警報、下限警報、範囲内ON、範囲外ON、ヒステリシス、遅延動作などの設定が関係します。 詳しくは 表示計・変換器の比較出力とは? をご確認ください。

設置・配管・圧力損失について

流量計の取付方向、屋外使用、AIRパージ、配管条件、直管部、圧力損失に関する質問をまとめています。

Q 流量計に取付方向はありますか?

製品によって異なります。 水平取付、垂直取付、流れ方向、表示方向などに指定がある場合があります。 正しく測定するために、製品仕様や取扱説明書の取付条件をご確認ください。

Q 流量計は屋外で使用できますか?

多くの製品は屋内での使用を前提としています。 屋外で使用する場合は、雨水、直射日光、結露、周囲温度などへの対策が必要です。 製品によって保護等級や使用環境条件が異なるため、各製品の仕様書・取扱説明書をご確認ください。

Q 流量計へのAIRパージは可能ですか?

製品の構造や測定方式によって異なります。 可動部を持つ流量計では、急激な加圧や急激な流量変化によって内部部品へ負荷がかかる場合があります。 バルブを徐々に開いて流量を上げるなど、製品ごとの取扱方法をご確認ください。 詳細は各製品の取扱説明書をご確認ください。

Q 直管部は必要ですか?

測定方式や製品仕様によっては、上流側・下流側に直管部が必要になる場合があります。 バルブ、エルボ、ポンプ直後などでは流れが乱れることがあるため、設置条件を確認してください。 必要な直管長は、測定原理や上流側の配管形状、製品仕様によって異なります。 一律に判断せず、詳細は各製品の取扱説明書や仕様資料をご確認ください。

Q 直管長はどのくらい必要ですか?

必要な直管長は、流量計の測定方式、配管口径、上流側にあるバルブ・エルボ・ポンプなどの配管形状によって変わります。 特に流れの乱れの影響を受ける方式では、直管部が不足すると測定誤差の原因になる場合があります。 具体的な長さは製品ごとに異なるため、各製品の取扱説明書をご確認ください。

Q 圧力損失とは何ですか?

圧力損失とは、流体が流量計や配管部品を通過するときに生じる圧力の低下です。 流量が大きい場合や配管条件によっては、装置全体の圧力条件に影響する場合があります。 詳しくは 圧力損失とは? のページをご確認ください。

Q 配管口径と流量計の口径は同じにする必要がありますか?

必ずしも同じとは限りませんが、配管条件や流量範囲、圧力損失、接続方法を確認する必要があります。 口径を変える場合は、流速や圧力損失、継手構成もあわせて確認してください。 流量・流速・配管径の関係は 流量・流速・配管径 計算ツール で目安確認できます。

Q バルブ選定でCv値は確認した方がよいですか?

バルブや流量調整機器を選定する場合は、流量と圧力損失の関係を確認するためにCv値が参考になります。 液体用バルブの目安計算には Cv値・流量・圧力損失 計算ツール をご利用いただけます。

校正・保守・お問い合わせについて

流量計の校正、保守、選定相談、お問い合わせ時に必要な情報についてまとめています。

Q 流量計の校正は必要ですか?

使用目的や品質管理の要求によって異なります。 測定値の信頼性を維持したい場合や、品質管理・設備管理で必要な場合は、定期的な確認や校正をご検討ください。

Q 流量計を長く使うために注意することはありますか?

流体中の異物、ゴミ、気泡、詰まり、腐食、スケール付着などに注意してください。 必要に応じてストレーナやフィルタを設置し、定期的に清掃・点検することで、トラブルを減らしやすくなります。 電気出力付きの場合は、出力値や配線状態の確認も重要です。

Q 取扱説明書は確認できますか?

製品によっては、型式や管理番号から取扱説明書を確認できる場合があります。 必要な場合は 取扱説明書ダウンロード ページをご確認ください。

Q 型式が分からない場合でも問い合わせできますか?

はい。型式が分からない場合でも、分かる範囲の使用条件をお知らせいただければ選定の参考になります。 流体名、流量範囲、温度、圧力、配管口径、用途などが分かると、よりスムーズに確認できます。

Q 見積り依頼時には何を伝えればよいですか?

流量計の選定やお見積りでは、以下の条件が分かると確認がスムーズです。 すべてが決まっていない場合でも、分かる範囲でご相談いただけます。
  • 流体名:液体か気体か、濃度、粘度、腐食性の有無
  • 流量範囲:最小流量、常用流量、最大流量、使用単位
  • 使用圧力:ゲージ圧か絶対圧かも含めて確認
  • 使用温度:常用温度、最高温度など
  • 配管口径・接続規格:ねじ、フランジ、チューブ接続など
  • 出力信号の要・不要:表示のみ、4-20mA、1-5V、パルス、警報接点など
  • 表示計・変換器の要・不要:現場表示、積算、比較出力、外部出力など

条件に合う流量計をお探しですか?

流量計は、流体・流量範囲・圧力・温度・材質・出力信号などを総合的に確認して選定します。
条件に合う製品が分からない場合は、分かる範囲の使用条件を添えてご相談ください。