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気体用流量計の1atm仕様とゲージ圧仕様の違い

1atm仕様とゲージ圧仕様の違い

気体用流量計では、流量計内部に圧力がかかる場合とかからない場合で、同じ目盛でも実際の流量が変わることがあります。 機種選定では、流量計の目盛管部が大気圧になるのか、ゲージ圧がかかるのかを確認することが大切です。

ご利用前の注意: 本ページは、気体用面積式流量計における1atm仕様とゲージ圧仕様の考え方を説明するものです。 実際の製品選定では、使用流体、流量範囲、圧力条件、温度条件、配管構成、バルブ位置などを確認し、各製品カタログ・仕様書・取扱説明書をご確認ください。

1atm仕様とゲージ圧仕様とは

気体用流量計では、目盛がどの圧力条件で作成されているかが重要です。 流量計の目盛管部が大気圧条件で使用される場合は1atm仕様、 流量計内部に設定圧がかかる場合はゲージ圧仕様として考えます。

気体は圧力や温度によって体積が変化するため、同じ流量計でも、流量計内部の圧力条件が異なると目盛と実際の流量の関係が変わります。 そのため、気体用流量計を選定する際は、使用圧力だけでなく、流量計のどの位置に圧力がかかるのかを確認する必要があります。

気体は圧力の影響を受ける

気体の体積流量は圧力条件の影響を受けます。目盛条件と使用条件の確認が必要です。

流量計内部の圧力を見る

圧力計の設定値だけでなく、流量計の目盛管部に圧力がかかるかどうかを確認します。

バルブ位置が重要

バルブが流量計の上流側にあるか下流側にあるかで、1atm仕様かゲージ圧仕様かが変わります。

ゲージ圧とは

ゲージ圧とは、大気圧を0として表す圧力です。 圧力計で一般的に表示される圧力はゲージ圧であり、単位の後ろに MPa(G) のように「G」が付く場合があります。

一方、真空を0として表す圧力は絶対圧です。 気体流量の補正や換算では、ゲージ圧と絶対圧の違いが関係する場合があるため、どちらの圧力表記かを確認することが大切です。

項目 意味 確認ポイント
1atm 大気圧条件を基準とした表記です。流量計の目盛管部が大気開放側になる場合に関係します。 目盛管部が大気圧になるか確認します。
ゲージ圧 MPa(G) 大気圧を0として表す圧力です。圧力計の表示値としてよく使われます。 流量計内部に設定圧がかかるか確認します。
絶対圧 真空を0として表す圧力です。気体流量の補正や換算で使われる場合があります。 ゲージ圧との違いに注意します。

バルブ位置による違い

気体用流量計では、バルブの位置や配管構成によって、流量計内部の圧力条件が変わります。 同じ設定圧力でも、バルブが流量計の上流側にある場合と下流側にある場合では、選定すべき仕様が異なります。

fig.A:1atm仕様として考えるケース

fig.A 1atm仕様の気体用流量計配管例。流量計の下側にバルブがあり、上流側に圧力計、流量計上部は大気開放。

考え方: バルブが流量計の下側にあり、流量計の目盛管部が大気開放側になる場合は、 流量計は1atm仕様として考えます。

fig.B:ゲージ圧仕様として考えるケース

fig.B ゲージ圧仕様の気体用流量計配管例。圧力計の設定値が0.2MPa(G)で、流量計は0.2MPa(G)仕様。

考え方: 流量計に設定圧がかかる構成では、 流量計は使用圧力に合わせたゲージ圧仕様として考えます。

ポイント: 設定値が同じ 0.2MPa(G) でも、流量計の目盛管部が大気圧になるか、設定圧がかかるかで仕様の考え方が変わります。 配管図やバルブ位置を確認し、流量計内部の圧力条件を整理してください。

かんたん判断

1atm仕様かゲージ圧仕様かを判断する際は、まず流量計の目盛管部に圧力がかかっているかを確認します。 迷った場合は、配管図やバルブ位置とあわせて、流量計本体がどの圧力条件で使用されるかを整理してください。

仕様判断の目安

下記は一般的な考え方です。実際の選定では、使用流体、圧力、温度、配管構成、下流側の状態を確認してください。

流量計の目盛管部に圧力がかかりますか?

圧力計の設定値だけでなく、流量計本体・目盛管部が大気開放側なのか、設定圧がかかる側なのかを確認します。

判断の分かれ目

圧力がかからない/大気開放側なら1atm仕様、
設定圧がかかるならゲージ圧仕様として考えます。

1atm仕様

目盛管部が大気圧になる場合

流量計の出口側が大気開放で、流量計内部に設定圧がかからない場合は、1atm仕様として考えます。

ゲージ圧仕様

目盛管部に設定圧がかかる場合

流量計本体や目盛管部に設定圧がかかる場合は、使用ゲージ圧に合わせた仕様として考えます。

確認のコツ: 「圧力計が何MPaを示しているか」だけでなく、その圧力が流量計のどの部分にかかっているかを見ると判断しやすくなります。

1atm仕様になるケース

1atm仕様は、流量計の目盛管部が大気圧条件になる場合に選定される仕様です。 たとえば、バルブで流量調整した後、流量計の目盛管部が大気開放側になるような構成では、1atm仕様として考えます。

1atm仕様の考え方

流量計の目盛管部が大気圧条件となるため、目盛は大気圧条件を基準に考えます。 下流側が大気開放か、流量計内部に負荷圧力がかかっていないかを確認します。

確認項目 内容
目盛管部の圧力 流量計の目盛管部が大気圧条件になっているかを確認します。
大気開放の有無 流量計の出口側が大気開放になっている場合、1atm仕様として扱うケースがあります。
バルブ位置 流量調整用のバルブが流量計の上流側にある場合、流量計部が大気圧側になるケースがあります。

ゲージ圧仕様になるケース

ゲージ圧仕様は、流量計の目盛管部に設定圧がかかる場合に選定される仕様です。 流量計本体や目盛管部まで供給圧がかかる構成では、使用ゲージ圧を確認して仕様を決める必要があります。

ゲージ圧仕様の考え方

流量計内部にゲージ圧がかかるため、目盛条件として使用圧力を考慮します。 使用圧力は MPa(G) などのゲージ圧表記で確認します。

確認項目 内容
使用ゲージ圧 流量計内部にかかる圧力を MPa(G) などで確認します。
目盛条件 流体名、圧力、温度、単位など、目盛の基準条件を確認します。
バルブ位置 流量調整用のバルブが流量計の下流側にある場合、流量計部に設定圧がかかるケースがあります。

選定時の確認項目

気体用流量計を選定する際は、流量値だけでなく、配管構成と圧力条件を整理しておくと確認がスムーズです。

使用流体 空気、窒素、アルゴンなど、使用する気体名を確認します。
流量範囲 最小流量、常用流量、最大流量と単位を確認します。
使用圧力 流量計内部にかかるゲージ圧を確認します。1atm仕様かゲージ圧仕様かの判断に関わります。
使用温度 気体の温度条件を確認します。目盛条件や補正確認に関係します。
バルブ位置 流量調整用バルブが流量計の上流側か下流側かを確認します。
大気開放の有無 流量計の出口側が大気開放か、背圧がかかる構成かを確認します。

注意点・関連ページ・よくある質問

1atm仕様とゲージ圧仕様の違いを確認せずに選定すると、目盛と実際の使用条件が合わず、想定した流量範囲で使用できない場合があります。 また、使用条件がカタログ条件と異なる場合は、補正や機種選定の見直しが必要になることがあります。

注意: バルブは流量調整や開閉に関係する部品です。 実際の用途では、調整用バルブとシャットオフバルブの役割、取り付け位置、使用圧力を確認してください。

注意点 確認内容
目盛条件の確認 AIR、1atm、20℃、NL/minなど、目盛の基準条件を確認してください。
圧力表示の確認 MPa(G)のように「G」が付く場合はゲージ圧を表します。
配管構成の確認 流量計の前後にあるバルブや圧力計、下流側の開放状態を確認してください。
補正の必要性 カタログ条件と使用条件が異なる場合は、補正や機種選定の確認が必要です。

詳しい技術資料を確認する

このページでは、気体用流量計の1atm仕様とゲージ圧仕様の違いを分かりやすく整理しています。 詳しい技術資料や関連する注意事項については、技術資料ページおよびPDF資料をご確認ください。

Q 1atm仕様とは何ですか?

流量計の目盛管部が大気圧条件になる場合に考える仕様です。 出口側が大気開放になっているか、流量計内部に設定圧がかかっていないかを確認します。

Q ゲージ圧仕様とは何ですか?

流量計内部に設定圧がかかる場合に考える仕様です。 MPa(G)などのゲージ圧条件を確認し、目盛条件として反映する必要があります。

Q MPa(G)の「G」は何ですか?

「G」はゲージ圧を表します。 ゲージ圧は大気圧を0として表す圧力で、圧力計で一般的に表示される圧力です。

Q どちらの仕様で選定すればよいですか?

流量計の目盛管部に圧力がかかるかどうかで判断します。 配管構成、バルブの位置、出口側の大気開放の有無を確認してください。

Q 使用条件がカタログ条件と違う場合はどうすればよいですか?

使用ガス比重、使用圧力、使用温度などが異なる場合は、補正や機種選定の確認が必要です。 詳しくは 面積式流量計の補正について をご確認ください。

気体用流量計では、流量計内部に圧力がかかるかどうかで、1atm仕様とゲージ圧仕様の考え方が変わります。
選定時は、使用圧力だけでなく、配管構成・バルブ位置・大気開放の有無を確認してください。