![]()
![]()
こんにちは。FCV-M/MCV-M開発担当の島田です。
ここでは、比例制御弁に関する基礎知識を簡単にご説明させて頂きます。
比例制御弁ってなに?
入力信号(アナログ4-20mA等)に対して、比例したバルブ開度が得られるものを「比例制御弁」と呼びます。
右の図のように直線的に開度を操作しますので、使いやすいです。
どのように使われるの?
【2方弁の場合】
色々な用途がありますが、半導体製造装置の場合について、ご説明致します。
まず、発熱する物の温度を一定するため、サーキュレータ(冷却循環装置)と呼ばれるシステムが準備されます。 このタイプは、中央にある「熱交換器」により、「温調側」と「冷却側」との液体が隔離されたもので、ふたつのラインは別々にポンプが準備され、流体が循環します。 下の図の場合、右側の「温調側」は、流体が「発熱する物」を通過する為、次第に流体の温度は上昇してしまいますが、左側のラインでは、チラーにより冷却された液体が循環しており、中央にある「熱交換器」により、「温調側」の液体は温度差により熱が奪われ、冷される事で「発熱する物」の温度上昇を抑える事ができます。
従来は、冷却側の流量を「バルブ付きの流量計」にて一定に保つ事で、「発熱する物」の温度を間接的に一定に保っておりましたが、実際にはポンプ圧の変動や、チラーの温度変動、発熱する物の熱量変動等により、全ての条件が一定にならず、実際に温度を一定に保つ事は非常に困難です。 そこで、最近では右図の様に、各条件の影響を受け難くする為、直接温度が一定になる様、「温度センサ」、「温調器」、「比例制御弁」を用いた温調システムが主流になりつつあります。
動作を詳しく説明しますと、温調側の温度が常に一定になる様、まず「温度センサ」で温度を測定し、「温調器」に信号を入れます。 その後、「温調器」にて設定温度と測定温度とを比較し、そこで得られた偏差(温度差)をPIDの演算を用いて「比例制御弁」の動作量(バルブの操作量)を決め、「比例制御弁」を動かします。 このループを常に続ける事で、もし仮にポンプ圧等の各条件が変動しても、温度は常に一定になろうとしますので、安定して温度を一定に保つ事が出来ます。(条件の変動を自動的に修復)
バルブの選定方法は?
最低限必要となるのは、下記の6項目となります。
① Cv値から、バルブのサイズ(大きさ)を決める。
② 接続口径を決める。
③ 使用温度範囲から、温度タイプを選定する。
④ 使用流体と使用温度範囲からOリングを選定する。
⑤ 圧力条件(正圧、負圧)を確認する。(負圧の場合は、別途ご相談下さい)
⑥ 入出力のタイプを決める(4-20mA/1-5V等)
Cv値ってなに?
Cv値とはバルブの容量を表す単位で、流量計で言えば圧力損失の様なものです。 もともとCv値(Valve Constant)は、非圧縮性流体の水がベースとなり、アメリカで採用された国際規格です。
バルブを全開状態にし、水の温度が60°F(15.5℃)で、バルブ前後の圧力差(差圧)を1PSI(0.0703kg/cm3)にした時、水が1分間に何ガロン(米ガロン=3.7852L/min)流れるかを表したもので、1ガロン流れれば、Cv値は1となります。 圧力損失との違いは、流量に上限が無く、使う差圧により、流せる流量が自由に計算によって求められるのが特徴です。

バルブサイズ選定のポイントは、「差圧」、「流したい流量」を明確にすることです。これらが明確になれば、必要なCv値が算出され、サイズ選定が完了します。バルブも面積式流量計と同様に、計算式がありますが、面倒な方は計算ソフトや、下記表を使い、算出すると便利です。例えば、0.2Mpaの差圧(圧力差)で、2L/min流せるものを探している場合、差圧(圧力差)0.2Mpaと、流量2Lの重なった部分が、右斜めに引かれた線のCv0.1と交わっていますので、Cv0.1以上のものを選定すれば良い訳です。逆に、Cv値から流せる流量を確認したい場合は、下の「表の使い方」を参考に算出してみて下さい。
■表の使い方
下の表に使用するバルブの流量係数(Cv)の線図が無い場合
Cv=1のときの流量を表より読み取り、それに使用するバルブのCv値を掛けて流量を算出してください。
例) Cv=1として表より読み取った流量:Q=20 L/min
使用するバルブの流量係数Cv=0.3のとき求める流量=Q×Cv=20×0.3=6.0 L/min

製品トップ
